‐8?45歳ころまでは成熟期と呼ばれます。女性として成熟し、女性ホルモンも安定している時期です。社会的にも仕事や家庭で多くの役割をもち、充実した時期でしょう。ただ、その分悩みも多いもの。ストレスをうまく発散していく工夫が必要です。成熟期の前半は、ホルモンや体の機能的に妊娠、出産に適した時期でもあります。女性の生き方はとても多化していますから、自分のライフプランにあわせて計画していきましょう。成熟期後半は、体の衰えがはじまり、乳がんなどの病気の心配も出てくるとき。がんばれば乗り切れた成熟期前半とは違います。ついそれまでと同じように無理をしがちですが、健康を過信せずに、休息をとったり、定期的に健康診断を受けたりといったことを心がけて。多くの女性が50歳前後に閉経をむかえます。その前後45?55歳くらいが更年期。この時期は、思春期とは逆に女性ホルモンが急激に減少し、その変化に体がついていかず多くの不調が起こります。無理せず、変化を理解することが大切です。(←PH)55歳ごろからが高齢期。卵巣は完全に役割を終えます。この時期は、若いときからの過ごし方などで大きく個人差の出る時期です。若々しさと元気を保っていくには、考え方を前向きにすること。日々の生活習慣に気をつい、体をケアしていくことがかかせません。

 

受精卵の着床にそなえ増殖した子宮内膜が、受精卵がこなかったためにはがれ、血液とともに排出されるのが生理(月経)です。月経は、通常ならば28日ほどの一定のサイクルでやつてきます。女性の体は、そのサイクルで変化をくり返しているわけです。排卵や、こうした子宮内膜の変化を女性の体に起こしているのは、女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プログステロン)、そしてそのふたつのホルモンを分泌させるよう作用する性腺刺激ホルモンなどです。これらのホルモンの働きで、毎月の体のリズムがつくられています。ただし体のリズムはいつも一定とは限りません。また個人によっても違いがあり、そのリズムによって引き起こされる、不調などのあらわれ方も変わってきます。自分のリズムをつかむことがまず大切。すると体調の変化にある程度の予測がつき、落ち着いて対処できるはずですし、いつもと違う変化には早く気づけるでしょう。