女性ホルモンの影響

季節が休むことなく流れるように、女性の体にもリズムがあります。女性は女性ホルモンの影響を強く受けています。気づいてはいても、自分ではうすることもできない不調もあります。日々、無理をせずに過ごしていられるでしょうか。体のリズムは乱れていないでしょうか。女性はいつも自分のことが後回しになりがちです。自分だけは大丈夫、自分だけは病気にならない、少し疲れているだけと、がんばりすぎてしまうことも多いものです。たまには自分のことを一番目にいたわつてあげましょう。なんとなく調子が悪いのにがまんしてはいませんか。いつも私は、あなたを心配しています。体の状態を伝えるサインは、さまざまな形で姿をあらわします。「疲れていますから休んでくださいよ」といヽつ、あなたの体の声に耳を傾けてください。「こんなことで病院にかかっていいのかな」と思わずに、不調のサインには早めに対処していきましょう。リズムをとりもどした体は、必ず元気になれます。一九気になったあなたは、もっときれいに、もっと魅力的になれるはずです。あなたが軽やかに輝いていくために、いつでも私は力になりたいと思っています。あなたが毎朝日覚め、一九気で健康であることが、家庭や職場、あるいは社会でのエネルギーになると信じています。

 

卵巣や子宮の仕組み

自分の卵巣や子宮を意識したことがありますか? 卵巣や子宮は生命を生み出すだけでなく、女性にとって体のリズムをつくり出しているとても大切な器官。卵巣、卵管、子宮などをあわせて内性器といいます。体全体からみれば、ほんの小さなその一部分が、私たちの体調を大きく左右しているのです。いったい、どのあたりにあって、どんな形をしているのでしょう。まずは、その存在をちゃんと知っておきましょう。内性器は、下腹部、骨盤内に骨盤に守られるようにあります。周囲には、直腸や膀脱、尿道などの器官があって、骨盤内にはいくつもの器官がぎっしりつまつている状態。そのため、卵巣や子宮の変化や不調が、骨盤や周囲の器官にも影響をおよぼし、腰痛や便秘、頻尿などのトラブルを起こすことがあるのです。子宮の両側にひとつずつある卵巣は、子宮とのあいだにある靭帯で支えられています。大きさは親指くらいで、表面はでこぼこ。私たちの体調を左右する女性ホルモンは、このとても小さな器官が分泌しています。また、卵子を育て子宮に送るのも卵巣の重要な働きです。卵巣の中には、生まれたときにすでに何百万個という原始卵胞があり、それが思春期になると順番に成熟していきます。そして完全に成熟したひとつが卵子となって卵巣の外に飛び出します。これが排卵です。排卵は毎月起こりますが、それを担当するのは、ふたつある卵巣のうちのどちらか一方です。女性にとって大切な役割をする卵巣は、ふたつのうちのひとつが機能していれば、きちんとその役割をはたせるようにできています。